新潟県三条市は8月2日、市役所で5日から11日まで中国へ派遣する三条市青少年海外派遣事業で中国へ派遣する教育団の市内小中学生10人の出発式を行った。
小学5年生1人、6年生3人、中学1年生1人、2年生2人、3年生3人で、男子3人、女子7人の内訳。学校の先生など3人が引率し、6泊のうち2泊はホームステイで北京市、重慶市、鄂州(がくしゅう)市に滞在する。3日は国定勇人市長や阿部銀次郎議長をはじめとした三条市の行政団とともにことし6月に三条市と友好都市になった重慶市巴南(はなん)区の区庁舎を表敬訪問し、8日は友好都市の鄂州市の市庁舎を表敬訪問する。
出発式で中国で1年間の留学経験のある国定市長は中国語であいさつすると、その意味を派遣生が見事に正解。その派遣生は中国ができるわけではなく、「気分でわかった」と答えると「百パーセント、言語を知識で聞き取ろうと思っても絶対に聞き取れない。なんとなくこういうことを言おうとしてるんじゃないかと思うことがすごく大切」とほめた。
「中国を知ることはすごく大切だが、逆に日本を知ることになり、三条というまちを知ることになるし、皆さん自身がどういう両親に育てられ方をし、感謝しなければいけないと思って帰ってくると思う」と幅広い学びを期待した。
派遣生は中国語をまじえて自己紹介。「中国の歴史や文化にふれて三条に帰ったらいろんな人に伝えたい」、「日本の歌を歌って中国の人と交流したい」などと話した。
中国への三条市青少年海外派遣事業は、2011年度まで毎年、鄂州市を目的地に行っており、それ以来8年ぶり。昨年は鄂州市の訪問団が三条市を訪れてホームステイなどを行っている。
ことしは巴南区と友好都市を提携し、鄂州市との友好都市も25周年にあたることから実施することに。旅費、滞在費の半分ていど14万円を市が補助し、参加者を募集した。