生徒の課題発見能力や課題解決能力を育成するため、新潟県燕市と連携事業を進めている県立分水高校(燕市)の夏休み中の1年生が8月2日、燕市役所を訪問して行政の取り組みについて学んだ。
1年生80人のうち76人が参加。鈴木力市長を講師に「燕市まちづくり出前講座」に始まり、市役所内の見学、若手職員による「市役所の仕事」の説明、高校生の質問に20人の職員が語る会を開いた。
最後の語る会では、幅広い世代の職員20人が参加し、20のグループに分かれた生徒のなかに1人ずつ入って生徒の質問に答えた。職員を変えてそれを3回行った。「意外と大変で人と接することが多い仕事だと思った」、「市役所で働くのと民間企業で働くのと違いがわかってよかった」と生徒はそれぞれに学びや気づきを得ていた。
昨年までは職場見学や大学のオープンキャンパスに参加するなどした。今回は総合的な探求の時間の一環で、燕市の仕事、燕市が抱える課題を知り課題解決学習で提案していく動機付けになればと市役所を訪問した。
ことしは地域連携として、これまで市役所職員や企業人、観光協会職員からも話を聞く授業を行った。この日の市役所訪問で学んだことを参考に、このあと「魅力あるまちづくり」に関する企画案の作成に取り組み、来年2月にプレゼンテーションを行う計画だ。