夏休みの小学生親子に製造現場の仕事を体験してもらおうと、除雪機や草刈機を製造するフジイコーポレーション株式会社(藤井大介代表取締役・新潟県燕市小池)は8月8、9の2日間、恒例の仕事体験研修「ぅわ〜きっず」を行っている。
創業150年を迎えた2015年から毎年行っている事業。地域貢献の一環として地場産業のものづくりを仕事の疑似体験を通して子どもたちから知ってもらい、親の仕事の大変さや楽しさも感じてもらうのが目的だ。毎年5組の親子を対象に行ってきたが、参加希望者が多いため、ことしは初めて2日間で10組に拡大した。
定員は1日5組で、8日は3、4年生を対象に10組、9日は5、6年生を対象に8組の応募があった。8日は5組のうち1組のキャンセルがあり、4組が参加。入社式を行って同社の概要を聞いたり仕事の担当を決めたりしてから、つなぎの作業着に着替えて工場で仕事にとりかかった。
それぞれ部品を集めるマテハン、小型機組み立て、塗装、サブ組みの作業を別々に担当。の男の子は黄、女の子はピンク、親は青の体験用のつなぎの作業着に着替え、ゴーグルも着けて仕事にとりかかり、休憩をはさんで実働70分だ。
猛暑日に迫るような厳しい暑さで、工場はエアコンも設置されているとはいえ、じわじわ汗がにじんだ。ものづくりが好きな子どもたちばかりで、暑さも苦にせず作業に熱中。「もっとやりたい」とエンジンがかかっていた。
4人のうち3人は燕市内の小学生だったが、1人は千葉県千葉市在住の小学校4年生。一緒に参加したお母さんは見附市出身で、実家の母に「応募するだけしてみたら」と勧められて長男と参加した。「こっちに来ないとこういう体験はできない」と言い、「子どもの将来の選択肢に役立てばいいかと」と話していた。
仕事のあと、対価として架空通貨「ぅわ〜きっずマネー」をもらい、それで弁当や飲み物と交換して味わった。最後に修了証を配布し、プレゼント付きの高所作業車試乗も行って終わった。