新潟県燕市蔵関に営業本部を置く住宅建築・リフォーム業の株式会社ハンズワタベ(渡部政雄社長・本社長岡市寺泊)はこのほど、2018年度全国企業品質賞の中・小企業部門で特別大賞を受賞した。
全国企業品質賞は、経営革新推進の啓蒙普及を進める一般財団法人経営革新審査支援機構が主催する経営品質向上のための活動。顧客の価値創造のための変革の実践、その結果を評価する審査基準プロセスの仕組みで構築される「経営革新アセスメント基準書」に基づいて評価される。
7月18日に石川県金沢市で表彰式が行われ、渡部社長はじめ社員10人余りで出席。2018年度の中・小規模部門は、最高位のエクセレンス賞は該当がなく、ハンズワタベが受賞した特別大賞が最高位だった。
ハンズワタベは2005年から「経営品質賞」を目指して取り組み、06年に新潟県経営品質賞の奨励賞を受賞。14年に新潟から全国へとステージを移し、今回の「企業品質賞」に挑戦した。14年度の「全国企業品質賞」のプラチナ賞、2回目の申請だった16年に書類審査や現地審査が行われる中・小企業部門に申請して優秀賞を受賞した。翌年は最優秀賞、さらにその翌年18年に大賞受賞と毎年、ランクアップしてきた。
今回の特別大賞は、昨年の大賞の1段上の賞。審査では、安定から成長への戦略転換に対する強いリーダーシップ、情報支援と連携させた優れた価値創造プロセスの展開、変革を支える長期を見据えた人材育成と能力開発の継続的評価が高く評価された。
渡部社長は、連続受賞を喜びながらも「評価は出ているとされているが、私自身はそう思っていない。もう少し下のレベルだと思っている」と自己評価は厳しい。売り上げに直接、貢献するわけではない。社員のレベルを引き上げようと取り組んでおり、「目に見えないんだよね」。「中小企業は、決めたことがきちんと守られない、その体質から脱却できていない」というのが渡部社長の認識で、社内の取り組みにさらに疑問を投げかけ、深化させいてく。