8月17、18の2日間、新潟県三条市の三条パール金属スタジアムで2019プロ野球ファーム交流試合「第12回三条野球まつり」阪神−日ハム戦が行われており、17日は約1,500人が観戦し、熱戦を繰り広げる選手らに声援を送った。
開幕セレモニーでは国定勇人三条市長は「プロ野球のレベルの高い野球をしっかりと目に焼き付けてこれから先の野球人生の夢をつなぐためのすてきな1日にしていただきたい」とあいさつした。
かつて阪神の遊撃手として活躍した阪神・平田勝男ファーム監督や甲子園やヤクルトで投手として活躍した日ハム・荒木大輔ファーム監督兼投手コーチに花束などを贈った。三条市に住む椿淳さん(37)、綾さん(33)夫婦の二女で一ノ門わくわく保育園年長児の愛織ちゃん(6)が始球式を行い、愛織ちゃんは綾さんと手をつないでマウンドのかなり手前から投げ、捕手には届かなかったものの、場内は大きな拍手でわいた。
毎年2月に三条パール金属スタジアムで開かれている感謝祭で開かれている園児絵画展で最優秀賞を受けた子どもが始球式を行っており、ことしは愛織ちゃんの作品「いのしし」が最優秀賞に。「盆も始球式のことが頭から離れなかった」、「熱を出すんじゃないかと心配で」と綾さんも気が気ではなかったが、役割を果たしてほっとしていた。
前々日の三条は観測史上2番目となる40.0度の猛暑を記録。それと比べればこの日の最高気温は31.8度と低かったが真夏日で猛暑には変わりなかったが、右翼席に陣取った阪神の私設応援団のトランペットや太鼓の音もにぎやか。一軍経験者も多く、迫力あふれるプレーに見入っていた。
阪神は2けた勝利を挙げたりWBC日本代表の予備登録メンバーに選出されたりしたこともある岩貞祐太投手が先発。前半は日ハム打線をぴしゃりと抑えるとともに安打も放って投打に活躍した。
1回裏の阪神の攻撃は江越大賀外野手が先頭打者本塁打を放って序盤から盛り上げた。そのあとの4番打者の俊介選手が打席に入るとこの日が32歳の誕生日とあって応援団は「Happy Birthday to You」を演奏したが、結果は二飛だった。5回裏には育成選手の藤谷洸介選手が走者一掃の二塁打を放つなど、前半は阪神が投打で日ハムを圧倒した。
また、主審は日本野球機構(NPB)の審判員、川上拓斗さんが務めた。川上さんは新潟県小千谷市出身で中越高校野球部OB。高校野球最後の試合は県大会準々決勝で日本文理高校に敗れた。けがをしたときに審判を務めたのがきっかけで審判のおもしろさに目覚め、高校卒業後、BCリーグの審判員となり、昨季はNPB研修審判員に。審判員としてふるさと新潟のグラウンド立つというサブストーリーもあった。
このほか、齋藤友貴投手と哉望月惇志投手のサイン会をはじめ、お楽しみ抽選会、阪神のマスコットキャラクター「キー太」とのふれあい会、阪神選手サイン会、両チーム選手の人気投票「阪神日ハム総選挙」なども行われた。
2日目の18日は、午前10時に開場し、正午に試合開始。阪神は注目の藤浪晋太郎投手が一軍入りを目指して先発する。17日の試合結果は次の通り。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
日ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 7 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 | 0 | 0 | × | 8 |