2020年東京五輪で新潟県三条市をホストタウンとする東欧のコソボの柔道チームが、8月25日から都内で開かれる世界柔道選手権に出場するため20日、三条市内での事前合宿をスタートした。
合宿に参加している選手は、リオ五輪金メダリストで東京五輪でも女子52kg級の優勝候補の世界ランキング7位マイリンダ・ケルメンディ(Majlinda Kelmendi)選手をはじめ、女子78kg級で世界ランキング1位のロリアーナ・クカ(Loriana Kuka)選手(22)、女子57kg級で3位のノラ・ジャコバ(Nora Gjakova)選手(26)、女子48kg級で5位のディストリア・クラスニキ(Distria Krasniqi)選手(23)、男子73kg級で7位のアキル・ジャコバ(Akil Gyakova)選手(23)のいずれもメダルが期待される5人。
加えてコーチのドリトン・クカ(Driton Kuka)さん(47)が同行し、20日午後5時半過ぎにJR燕三条駅に降り立ち、三条市はウエルカムパフォーマンスを行って選手団を歓迎した。
駅の1階にレッドカーペットを敷き、きらきら保育園園児が和太鼓で地元の風物詩「三条凧合戦」にちなんだ「三条凧ばやし」を演奏するとともに、選手に花束や六角凧色紙をプレゼントした。ほかに園児の家族や柔道着の子どもたちなど約200人がコソボ手旗を振って選手団を出迎えた。
選手団はそれぞれジャージーを着て世界柔道選手権前とはいえリラックスした表情で、子どもたちの歓迎に目を細めた。やはりマイリンダ・ケルメンディ選手がいちばん人気だったが、差し出された色紙にも喜んでサインし、握手したり、一緒に写真を撮ったりと笑顔を絶やさなかった。
マイリンダ・ケルメンディ選手は「これから始まる東京の世界選手権できっと皆さんの暖かい応援が力になると思う。皆さん、世界選手権でのわたしたちの活躍に期待してください。皆さんに応えてみせます」とあいさつした。
選手団は21、22日と大崎学園柔剣道場で柔道トレーニング、栄体育館でマシントレーニングを行い、23日は午前11時から三条柔道倶楽部との交流事業を行う。24日は早朝に東京へ向けて出発。世界柔道選手権は8月25日から9月1日まで日本武道館で行われる。