8月3日に愛媛県新居浜市で開かれた「全国選抜高校生溶接技術競技会in新居浜」の被覆アーク溶接部門で2位の優秀賞を受賞した新潟県三条市・県立新潟県央工業高校(木村栄一校長)機械加工科3年の家坂繁樹さん(17)=長岡市神田町3=は27日、国定勇人三条市長を表敬訪問して受賞を報告した。
全国一をかけて高校生が溶接技術を競う別名「溶接甲子園」。ことしで第3回となり、北海道から長崎県までの17都道府県から37人が出場した。被覆アーク溶接と炭酸ガスアーク溶接の2部門あり、いずれも20分の制限時間内に厚さ9ミリの鋼板2枚を並べてV型開先、裏当て金なしの突合せ溶接を行い、溶接表面形状の出来栄えを目視による外観試験で競う。
各工業高校の代表2人が県大会に出場し、関東甲信越大会と勝ち進んで全国へ。同じ部門に21人が出場した。競技は80点満点で減点はなかったが、5.0点満点の加点の項目が4.0点だったため、合計79.0点で惜しくも2位になった。
昨年は初出場で入賞できなかった。ことしは各大会で2カ月前から毎日にように練習を積んでリベンジした。入賞は県勢初。市長室を訪れた家坂さんは、国定市長に自身が溶接した鋼板を見せ、溶接棒や自動遮光ゴーグルを持参して溶接のやり方を示した。
国定市長は溶接棒ホルダを持つなり「絶対、無理だね、これ」。動かしてみて「だって震えるもん」、「すごいね。天才だね」と脱帽。家坂さんは16日から就職活動が始めるが、「溶接をしている会社に就職を考えている」と話し、国定市長も就職に太鼓判を押していた。