毎年恒例の夏の終わりを締めくくる新潟県三条市の無料野外フェス「三条楽音祭(らくおんさい)」が、ことしも9月1日正午から午後8時半まで自然あふれる三条市下田地区の中浦ヒメサユリ森林公園で開かれる。
これまでは毎年、仮設ステージを設営してきたが、11年目となることしは、三条市が常設の野外ステージを建設した。ステージの広さは幅7メートル、奥行き5メートルで、開閉式の屋根も備える。8月22日に完成し、三条楽音祭がそのこけら落としともなる。
メーンステージとカフェエリアを設ける。メーンステージでは「NABOWA」をトリに「TAMTAM」、「思い出野郎Aチーム」、「Hei Tanaka」と、ことしのフジロックに出演した人気バンドが名を連ねる。
NABOWAは京都を拠点に活動する4人組インストゥルメンタルバンド。6枚のアルバムをリリースし、国内外大型フェスへの出演やアジアを中心に海外でもライブアクトで高い評価を得ている。
TAMTAMは東京を中心に活躍する4人組で2012年のフジロックのROOKIE A GO-GOでは会場投票1位を獲得している。思い出野郎Aチームは多摩美で結成された8人組のソウルバンド。で新潟発のアイドルユニット「Negicco」にも楽曲提供し、幅広く精力的に活動している。Hei Tanakaは元SAKEROCKの田中馨がリーダーのオルタナティブ・アバンギャルド・パンクロックバンド。
さらに僧侶音楽家・英心を中心に秋田で結成された「英心&The Meditationalie」、三条市出身ラッパーと編成する「SWAMP&本寺小路ボウイズ」、新潟を拠点に活動する民族パンクバンド「GOOFY KINGLETS」が出演する。
例年通りバンドの入れ替え時間にDJをはさむ形でライブとDJを交互に繰り返す。これまでDJもライブと同じ会場を使っていたが、ことしはこれまでスケートボードエリアとしていたスペースをカフェエリアに変え、そこにDJブースを設置して行う。
会場には県外からの出店も含め飲食20、物販14の合わせて34の店が並び、これも三条楽音祭の魅力のひとつ。ワークショップもあり、廃材ミラーボール作り、ベーゴマ体験、アフリカの太鼓ジャンベの体験、ボクシングのミット打ち、折りたたみイス作りが行われる。
雨に見舞われた昨年は2,4000人が来場している。会場には駐車場がなく、車で来場する人は臨時駐車場に駐車し、そこから無料のシャトルバスを利用する。臨時駐車場は三条市役所下田庁舎(三条市荻堀830番地1)200台、飯田小学校(三条市飯田1000番地1)150台、ウェルネスしただ(三条市飯田1029番地1)50台、ヒメサユリの小径(三条市森町840周辺)160台。
さらに新幹線や電車での来場は、燕三条駅の三条口を出てすぐのタクシーロータリー入り口付近、東三条駅の北口からシャトルバスが利用できる。三条市内の人は三条市役所第二庁舎厚生福祉会館わきの市内巡回バス停からのシャトルバスが便利で、会場近くの温泉「いい湯らてい」や道の駅「漢学の里」に遊びに行けるバスもある。三条楽音祭に関する問い合わせは三条市の生涯学習課(0256-47-0048)へ。タイムテーブルは次の通り。青字はメーンステージ、赤字はカフェエリアが会場。