神社へ出掛けることがきない施設に入所するお年寄りのために神職が施設に出向いて敬老長寿を祈ろうと、新潟県西蒲原地域の50歳以下の神職でつくる西蒲原神道青年会(会長・高橋良直弥彦神社権禰宜)は8月29日、弥彦村弥彦、弥彦ケアセンターあおぞら(小林武志施設長)で敬老長寿祭を行った。
同施設のショートステイやデイサービスを利用する約30人が参列。食堂に祭壇を設置して高橋会長を祭主に西蒲原神道青年会の神職7人で神事を執り行った。うち3人は笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)で雅楽を奏で、まるで神社で行われる大祭のような荘厳な雰囲気。施設利用者の代表も玉ぐしをささげて長寿を祈った。
高橋会長は「今後ともこの地をお守りいただいている産すなのの大神さまの力をいただき、入居者と職員の皆さまのご健康やご多幸を、楽しい日々でありますことを祈念申し上げる」と述べた。
弥彦ケアセンターあおぞらの加藤益朗取締役・総務チーフが新潟県氏子青年協議会会長に就いている縁もあり、施設の入所者はすぐ近くに越後一宮弥彦神社があっても参拝に出掛けられないからと利用者がしたくても施設に入所する人たちは神社へ行くことができないと、2016年から毎年、弥彦ケアセンターあおぞらで敬老長寿祭を行っている。
毎年、このほかにもう1施設で敬老長寿祭を行っており、ことし9月3日に新潟市南区の介護老人保健施設「常盤園」でも行う。