公益社団法人日本青年会議所新潟ブロック協議会の第49回ブロック大会燕三条大会が10月5日(土)、一般社団法人燕三条青年会議所(神田晃理事長)の主管で開かれ、そのなかで燕三条の魅力を発見するツアープロジェクト「燕三条ブックマークツアー」が企画された。
ブロック大会は毎年、県内の各地の青年会議所が持ち回りで開いている。第1回が燕三条青年会議所の前身の三条青年会議所の担当で開かれたのが始まりで、燕三条青年会議所になってからは14年ぶり3回目の担当となった。
ブロック大会は燕三条地場産業振興センターを会場に式典とメーンフォーラムで燕三条青年会議所OBの山井太スノーピーク代表取締役社長CEOと日本青年会議所2018年度会頭に就いた池田祥護NSGホールディングス代表取締役をパネリストに迎える。続いて燕三条地域で燕三条ブックマークツアー、八木ヶ鼻オートキャンプ場でメンバー対象に大交流会の3部構成で行われる。
燕三条ブックマークツアーは、食、アクティビティー、こだわりのプロダクトなどお勧めのスポットをブックマークをつけるように燕三条の魅力を発見する。
燕三条地域をめぐる4つのコースを設定して一般参加者を募り、ツアー形式でバスで回る。ツアーを体験するだけでなく、ツアーそのものをまちを盛り上げようと、燕三条青年会議所メンバーと市民が協働し、コースを考えるワークショップを行う。
バスを運行する費用はクラウドファンディングを行って40万円を目標に募るが、資金調達よりもプロジェクトを周知し、市民から関心をもってもらい、盛り上げるのが目的だ。リターンはプロジェクトのキャラクター「Bookma!!(ブックマ)」をデザインしたステッカー、マドレーヌ、Tシャツ、ステンレスタンブラーがあり、支援額は2,000円から1万円まで4タイプある。
コースは当日のお楽しみで、参加費は昼食付き2,000円、定員70人。参加申し込みはオンラインフォームで9月23日まで受け付けている。8月31日、燕三条青年会議所はブロック大会と燕三条ブックマークツアーについて記者会見し、そのあとさっそくワークショップを行ってコースを検討した。
ブロック大会は10月3日から6日まで開かれる「燕三条 工場の祭典」の会期中にあえてぶつけた。神田理事長は、新潟県が産業観光から着地型、滞在型の観光に取り組むなかで「そういったところ目指しながら、新しい観光モデルのつくり方にチャレンジをしていく」と話した。
燕三条青年会議所地域連携委員会の久保大輔委員長は、委員会のことしのテーマが観光で、「そこで暮らす人々が自身のまちや仕事にもつ誇りを子どもたちへつないでいくという強い思いが地域を輝かせて発信につながる」とし、観光にかかわっていない人からかかわってもらい、「いろんな目線やいろんなネットワークを広げることで新しい価値観を創造できるのではないか」と話した。