新潟県燕三条地域で工場見学や製造体験を行って地場産品誕生の舞台裏にふれてからイタリアンレストラン「燕三条イタリアンBit」オーナーの秋山武士シェフが講師の料理教室でそのデザインや品質を確かめる「五感で楽しむ!Bit's ITALIAN ACADEMY」が10月から12月までに4回、開かれる。
10月23日に藤次郎で包丁の製造見学、11月6日にマルナオで高級箸作り体験、11月20日に三条特殊鋳工所で鉄鍋の製造見学、12月11日に玉川堂で鎚起銅器の製作体験。そのあとそれぞれが製造するキッチンツールや食器を使った料理教室を同じ内容で開く。4回とも正午から午後5時まで、各回抽選で10人の参加で参加費は5,000円。
燕三条イタリアンBitは新潟店で創業し、2016年に東京で銀座店をオープンし、ことしは燕三条店をオープン。各店ともカトラリーやキッチンツールはもちろん装飾にまで燕三条の産品を積極的に使っている。2015年には居酒屋甲子園全国大会で優勝している。
店のファンが多く、9月1日に三条市のスノーピーク本社のキャンプ場で開いた恒例のBit周年祭には約500人が参加している。秋山シェフが料理教室の講師を務めるのは初めてで人気を集めそうだ。
地場産品のPRを目的に地方創生推進交付金を受けて三条市が主催する。キッチンツールを製造する工場を見学し、製造体験などを行った後、その製品や地場の食材を使いながら、本格イタリアンの作り方をプロから学ぶという趣向だ。
9月4日行われた国定勇人市長の定例記者会見では、秋山シェフが、エビと貝のワイン蒸しと村上牛の低温調理を実演した。秋山シェフは藤次郎の包丁を使い、ツインバード工業のブランド「MAINTS」の卓上IHクッキングヒーターに三条特殊鋳工所の世界一軽い鋳物ホーロー鍋「ユニロイ」をかけて調理し、ほかにも燕三条のキッチンツールやカトラリーも並べた。
また、9月18日にはインフルエンサー5人と報道機関を対象にしたキックオフイベントを行い、事業を行う各社をバスで回って工場見学し、情報発信してもらう。