拾ったごみの量と質でポイントを競うスポーツ「スポGOMI」の三条大会が9月7日午前、新潟県三条市で開かれ、季節はずれの厳しい猛暑のなか38チームの128人が参加してごみ拾いに汗を流した。
三条市役所市民広場に集合し、三条市役所から東側、JR弥彦線北側から国道289号「通称第二産業道路」の間を競技エリアに1時間の競技時間で歩いてごみを拾った。
ポイントは100グラムにつき、燃えるごみ10ポイント、燃えないごみ5ポイント、瓶や缶など10ポイント、ペットボトル15ポイント、たばこの吸い殻は破格の100ポイント。日本スポーツGOMI拾い連盟公式トングの地元三条市の有限会社永塚製作所が製造するごみ拾い用トング「MAGIP(マジップ)」を貸し出し、ごみ袋を手にごみを探して歩いた。
三条大会は三条市主催で2012年から毎年開かれ、ことしで8年目。MAGIPが三条のものづくりという視点でこれまで10月の「燕三条 工場の祭典」の会期中に開いたが、ことしは時期をずらして前倒ししたこともあり、参加は昨年の5割増しの盛況。親子や友だちとの参加もあれ、保険会社など職場単位の参加も。ことしも新潟ガールズ集団「Lily&Mary's(リリマリ)」の地域活性化モデル3人も参加した。
反面、時期を早めたことで猛暑に見舞われ、午前9時の三条の気温は29.1度と真夏同然で、少しでも涼しいうちにと予定を10分、早めて午前8時50分スタート。水分や塩分を補給し、熱中症に気をつけながらごみを拾った。
ふだんは目もくれない草むらにも目を凝らし、ふだんは目をそむけたくなるごみを見つけると「あった!」と喜び、非日常な体験をしていた。
集まったごみの総重量は80kg以上になった。5位以上と飛び賞を表彰し、優勝したのはイオン三条店Bで、11kg以上のごみを集めて807.5ポイントを獲得した。
閉会式のあいさつで一般社団法人日本スポGOMI連盟の馬見塚健一代表は、「たばこの吸い殻がすごく少なく、市長がぼくらのまちはきれいだからと言っていた通りの結果だった」と話し、海洋ごみ問題を考えるきっかけにもなればと来年の参加も呼びかけた。
馬見塚代表によると昨年は全国で96大会が開かれ、ことしは高校生を対象にスポGOMI甲子園も開かれ、ますます盛り上がっているを見せていると言う。
新潟県としての開催も検討しようと、県の担当者も視察を兼ねて参加していた。試合結果は次の通り。