只見町から八十里越の体験ツアーで40人が三条マルシェへ (2019.9.9)

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福島県只見町は9月8日、開通に向けて工事が進む福島県只見町と新潟県三条市を結ぶ国道289号「八十里越」の工事現場を視察する体験ツアーを行い、只見町から参加した40人がバス2台で八十里越を通って三条市に入り、東三条商店街で開かれた三条マルシェなどを訪れた。

三条マルシェを訪れてエアコンの効いたレストランで食事する只見町の八十里越体験ツアー参加者
三条マルシェを訪れてエアコンの効いたレストランで食事する只見町の八十里越体験ツアー参加者

三条市側からも同じように八十里越から只見町へ向かう「秘境八十里越体感バス」を毎年行っているが、八十里越の早期開通の機運を盛り上げようと只見町でも毎年、体感ツアーを企画している。

ことしは7月から10月まで5回を計画し、この日はその3回目。八十里越の工事現場4カ所でバスから降りて国交省の担当者から説明を聞いて新潟県へ入った。道の駅「漢学の里 しただ」で休憩し、三条マルシェを見学、道の駅「燕三条地場産センター」、長岡市栃尾地区で買い物したあと、国道252号の六十里越を通って日帰りした。

参加者は60歳代以上がほとんど。この日の三条は台風15号接近に伴うフェーン現象で最高気温35.8度の厳しい残暑に見舞われ、「こんなに暑くなるんですね」とフェーン現象の洗礼にびっくり。それでも体調を崩す人もなく、炎天下でも元気に歩いて買い物していた。

体感ツアーのバスを三条マルシェ実行委員会が見送る
体感ツアーのバスを三条マルシェ実行委員会が見送る

結婚を機に千葉県から只見町へ移り住んだ女性は、すでに何度か体感バスに参加している。先に夫を亡くしたが「只見町は秘境だから。秘境はぜいたくだよ。住んでるだけで何もいらない。天の恵みもあるし、人もいいし」と只見町の生活に満足する一方、「八十里越が開通すれば会津若松に行くより近い。みんな三条に遊びに来るようになる」と早期開通に期待していた。

一行を乗せたバスを駐車場を出発すると三条マルシェ実行委員会のメンバーが手を振って見送った。このほかの回の新潟県側の主な訪問先は、1回目は寺泊、2回目は本成寺、4回目は弥彦、5回目は「燕三条 工場の祭典」。


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