新潟県三条市で8月から来年2月まで25種目にわたって行われている第15回市民総合体育祭の総合開会式が9月7日、三条市栄体育館で行われ、見学の保護者らも含めると数百人が参加してスポーツの祭典の開幕を祝った。
三条市と一般社団法人三条市スポーツ協会が主催する毎年恒例の事業。今年度は12月1日に三条市体育文化会館が開館する。三条市体育文化会館が耐震強度不足で2015年12月1日に利用を中止。翌16年6月末に隣接する三条市総合体育館も閉館し、両施設の機能を集約する新複合施設として三条市体育文化会館が建設された。
三条市のスポーツの拠点だった2施設を失い、スポーツ関係者は慢性的な施設不足に悩まされてきただけに、三条市のスポーツ界にとってまさにエポックメーキングなできごととなる。
開式のあいさつで一般社団法人三条市スポーツ協会の野崎勝康会長は、三条市体育文化会館の開館に向け、「大きな期待と今まで施設難にあえいでいた皆さんの希望に満ちたオープニングなればという思いを込め、暑い夜だが参加した皆さんとともにこの体育祭を喜びたい」。国定勇人市長も「(三条市体育文化会館が)多くの皆さまに愛される会館としていくには、何よりも皆さんにご利用いただくことがいちばん。ぜひとも皆さんはことし中に1回は体育文化会館をご利用いただきたい」と求めた。
三条市陸上競技協会の岡田瑞生選手が選手宣誓し、加盟団体を代表して5人が決意表明し、競技に対する熱意や夢、抱負を語り、スポーツに励む全員の決意表明とした。このほか三条市総合型地域スポーツクラブりんぐるがHIPHOPダンスの発表ステージ、優秀指導者と優秀競技者の表彰式を行った。
表彰式では25個人・団体を表彰。優秀指導者賞として昨年の新潟駅伝で区間賞を2人出し三条市チームを7位入賞に導いた三条市陸上競技協会の佐藤美教さん、スポーツ栄誉賞として第18回アジア競技大会カヌー競技カヌースプリントC-2 1,000m男子の部に出場した三条市カヌー協会の當銘孝仁さんと2018カヌーワイルドウォーター世界選手権に出場した同じく本田圭さんにスポーツを表彰したほか、最優秀特別スポーツ選手賞を1個人、最優秀スポーツ選手賞を3個人、優秀スポーツ選手賞を12個人・団体、奨励スポーツ選手賞を6個人・団体に贈った。優秀指導者賞とスポーツ栄誉賞以外の受賞者は次の通り。敬称略。
【最優秀特別スポーツ選手賞】▲宮島佳那子(三条弓道会)
【最優秀スポーツ選手賞】▲渡辺篤史(三条弓道会)▲仲野一馬(三条弓道会)▲佐伯雄太郎(三条市カヌー協会)
【優秀スポーツ選手賞】▲三条清流クラブ(三条市ソフトボール協会)▲新潟ファルコンズ(三条市ソフトボール協会)▲にしかんハピネスZ(三条野球連盟)▲トップ工業(三条野球連盟)▲BOSE(三条野球連盟)▲細川修英(三条弓道会)▲竹谷美紀(三条弓道会)▲三ッ葉クラブ(三条市バレーボール協会)▲EDGE(三条市バレーボール協会)▲若穂囲ヒサイ(三条市バウンドテニス協会)▲長野あけみ(三条市バウンドテニス協会)▲森口礼子(三条市バウンドテニス協会)
【奨励スポーツ選手賞】▲坂田史安(三条弓道会)▲荒井浩(三条弓道会)▲志友クラブ(三条市バレーボール協会)▲ふじクラブ(三条市バレーボール協会)▲FUJI CLUB(三条市バレーボール協会)▲四日町クラブ(三条市バレーボール協会)