三条産米を給食で食べる東京の小学生が三条の棚田で収穫体験 (2019.9.14)

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新潟県三条市で収穫したコメを学校給食に使っている東京都の荒川区立第二峡田(はけた)小学校の児童が9月13日、ことしも三条市北五百川の棚田で収穫体験を行い、いつも学校で食べているご飯がどんな環境で育ち、収穫されているかを体感した。

第二峡田小児童が北五百川の棚田で収穫体験

都内の複数の小学校が三条産米を給食に使っており、第二峡田小児童の収穫体験は2009年から毎年行っている。4、5年生約110人のうち希望した4年生12人、5年生22人の34人と先生5人の39人が参加。13日は第二峡田小の創立100周年の記念日で学校は休み。それを利用して13、14日の1泊2日で三条市を訪れた。

三条市の山手、下田地区北五百川地内の棚田が会場。約3アールの田んぼでコシヒカリをかまで手刈して収穫し、刈り取ったイネを天日干しする“はざかけ”まで体験し、約100kg相当のコメを収穫した。

刈り取った稲を運ぶ
刈り取った稲を運ぶ

秋晴れの絶好の稲刈り日和に恵まれた。稜線を臨む緑に囲まれた斜面に連なる棚田で、児童は長靴をはき、軍手をして稲刈りに熱中した。刈り取った稲を束ねるのは、作業を手伝った農家の人が担当。束ねたイネは児童が運んではざかけした。

児童は「オニヤンマじゃん!でかっ!」と都会では見ることのできない昆虫にも興味津々。手伝ってくれた農家の人に「これでおいしいコメができるんですか?」などと疑問を気軽に聞いていた。農家の人たちは、今では自分たちでもしなくなった手刈りに精を出す児童のようすに顔をほころばせた。

記念写真
記念写真

児童は「楽しかった。一生やりたかった」、「稲を刈るときにかたくて大変だったけど、全部、がっ!っていけたときは、やったっていう感情があった」、「なんか物足りなかった」と30分足らずの短い時間だが、稲刈りの気持ちよさを味わっていた。

11月ころには三条市の自治会長らでつくる「おにぎり隊」が同校を訪れて、児童と一緒におにぎりを作って全校児童で食べ、下田のコメやサツマイモを販売したり、児童が成果発表したりする。

このあとは日帰り温泉「いい湯らてい」で入浴し、農業体験学習施設「よってげ邸」に宿泊。翌14日は三条鍛冶道場で鍛冶体験を行う。


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