天皇、皇后両陛下は9月16日、新潟県新潟市・朱鷺メッセで開かれた第34回国民文化祭と第19回全国障害者芸術・文化祭の開会式にご出席された。
国民文化祭は、全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会、国民体育大会とともに四大行幸啓(ぎょうこうけい)のひとつ。両陛下は17日まで2日間の日程で新幹線で来県された。両陛下の車列が通るルートにはあちこちに歓迎場所が設置され、車列が近づくと大きな歓声が上がった。
開会式には約2,000人が出席し、一般は1,500人を募集したところ2,700人の応募があり、抽選した。天皇陛下は「地域や分野、世代を超えた幅広い交流の輪が広がり、地域の伝統芸能や文化を見つめ直す契機となり、多くの方が芸術文化に触れやすい環境づくりへつながることを期待しています」とお言葉を述べた。
また、三条出身の生まれながらに全盲のシンガー、高校3年の佐藤ひらりさん(3)が国歌斉唱を行い、エピローグでもオリジナル2曲を披露した。
翌17日は新潟市江南区、新潟ふれ愛プラザを訪れ、文化祭事業の大凧プロジェクトを見学する。会場では新潟県指定無形民俗文化財に指定されている三条市の三条凧合戦、新潟市南区白根・西白根の白根大凧合戦、見附市今町・長岡市中之島の今町・中之島凧合戦がそれぞれ子どもたちと大凧の色塗りを行う。