国の重要無形文化財に指定されている沖縄の伝統的な歌舞劇「組踊(くみうどぅい)」の無料の特別観賞会が9月21日(土)午後2時から新潟県燕市文化会館で開かれる。
組踊は、せりふ、歌、踊りで構成。琉球王国時代の1719年に中国皇帝の使者を歓待するために初演されて以来、今まで継承されている。日本の能楽や歌舞伎も取り入れて創作され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。この日は「執心鐘入」を上演する。
組踊を保存する一般社団法人伝統組踊保存会は、沖縄県浦添市に拠点を置く。浦添市は燕市とともに毎年開かれている東京ヤクルトスワローズカップに参加している全国4都市のうちのひとつ。今回の組踊は文化庁補助事業で、特別鑑賞会を開く自治体が募集されていたところ、浦添市との縁から燕市が手をあげ、燕市での上演が決まった。9月15日に新潟県で開幕した新潟国民文化祭の事業ともなっている。
地元ではめったに見られない遠く離れた沖縄の組踊を、それも無料で鑑賞できる絶好の機会だ。入場には整理券が必要だが、まだ少しだけ余裕がある。入場整理券は燕市の中央公民館、吉田公民館、分水公民館で配布している。問い合わせは燕市社会教育課文化振興係(0256-63-7002)へ。