10月1日の消費税増税に向けてその前日に一気にプライスタグを8%から10%の価格表示に切り替えるため、新潟県三条市の公益財団法人燕三条地場産業振興センターが運営する道の駅「燕三条地場産センター」と燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」は増税前日の9月30日、早じまいしてプライスタグを増税後の価格を表示したものに取り替える。
30日、「燕三条地場産センター」は通常午後5時半の閉店を1時半早めて4時に、「燕三条Wing」は午後6時半閉店を1時間早めて5時半に閉店。同時にプライスタグの変更作業に取りかかり、この日のうちに作業を終わらせて翌1日の消費税増税を迎える。
プライスタグは税込み表示しているので、今の消費税8%から10%の価格のプライスタグに変更しなければならない。すでに早くから10%のプライスタグを印刷したり、裁断したりして準備を進めている。
プライスタグの多くはプラスチックの透明プレートに差し込む形になっている。「燕三条地場産センター」の取り扱い商品は実に約1万アイテム。気の遠くなる数で、職員は何時に作業を終わるのだろうと戦々恐々だ。
増税後も軽減税率の問題がある。新聞と酒類、外食を除く食品は軽減税率が適用され、消費税は8%に据え置かれる。「燕三条地場産センター」が扱う食品は土産用なので基本的には軽減税率が適用されて8%のままになる。
しかし館内に休憩スペースがあるため、ソフトクリームや水を館内で食べる場合は10%が適用されるので、会計時に持ち帰りかどうか確認することにしている。プライスタグも持ち帰りとそうでない場合の8%と10%の価格をプライスタグに二重表示にして対応する。