新潟県三条市の三条商工会議所青年部(小柳明会長)は、燕三条地域の企業を擬人化したキャラクターや業種にちなんだ必殺技を日本アニメ・マンガ専門学校(新潟市中央区)の協力でデザインしたトレーディングカード「匠の守護者」の第2弾を製作し、10月3日(木)発売する。
ことし3月21日に第1弾を製作した。日本アニメ・マンガ専門学校の学生がキャラクターを製作し、三条市内20社のトレーディングカードを製作した。5千枚を製作してすぐに完売し、好評だった。それを受けて第2弾を製作した。
今回も学生が実際に燕三条の企業を訪問して職人らの声を聞き、イメージを膨らませて30社のトレーディングカードを学生1人が2社ずつキャラクターを製作した。第1弾でも燕三条地域の企業に呼びかけたが、手をあげたのは三条市内の企業だけだった。今回は燕市内の3社と長岡市の1社も参加した。
加えてニッパーを製造販売する三条市のゴッドハンドの萌えキャラクター「ニパ子」、三条商工会議所青年部のご当地ヒーロー「燕三条戦隊カジレンジャー」をそれぞれデザインしたキラキラするレアカード2種類も製作。第1弾20種、第2弾30種、レアカード2種の計52種類、約2万3千枚のうち、ランダムに5枚が入った中身が見えない袋入りを300円(税別)で販売する。
さらに今回はすべてのカードを集めてコンプリートしたくなるオリジナルのコレクションホルダーも製作し、500円で販売。取り扱いは三条市内の佐久間食品、「ただいまーと」内のジェラテリア ココ、燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」、道の駅「燕三条地場産センター」のほか、「燕三条 工場の祭典」の参加企業の一部でも販売する。発売日は工場の祭典の開幕に合わせた。また、10月12、13日と新潟市の古町七番町で開かれる漫画とアニメのイベント「がたふぇす」にも出展する。
燕三条の企業にとっては企業のもつ魅力や特性の発信による事業承継問題や人材不足、日本アニメ・マンガ専門学校の学生にはクリエイターとしてのデビューが難しく、安い人件費で海外に作業が流出しているといった問題がある。両者が抱える課題解決の一助になればとトレーディングカードの製作を企画した。反響は大きく、第1弾のトレーディングカードをうらやましく思って自前でトレーディング企業を作った会社もあった。
9月26日にプレス発表会を開き、小柳会長は「燕三条という名前に企業の力、学生の力を足したすばらしい事業」と胸を張り、担当の燕三条セールス委員会の佐久間康之委員長は「できたら燕三条で仕事をしたいと願ってくれることを期待する」と話した。第2弾参加企業は五十音順で次の通り。
【第2弾参加企業】▲(株)アイマーク▲角利産業(株)▲(株)関哲▲行政書士ながい事務所▲胡蝶▲ゴッドハンド株(株)▲サイトウ建築▲(株)サカタ製作所▲(有)佐久間商店▲佐久間食品(株)▲(有)佐藤ネジ製作所▲(株)サン▲三条サッシエ業(株)▲下村工業(株)▲シューズショップイトー▲(株)諏訪田製作所▲(株)全研ビルサービス▲(株)高儀▲(株)高秋化学▲(株)田中衡機工業所▲土田農園▲TREE▲(株)テーエム▲(株)トキワ印刷▲(有)ニザイエン▲(有)ピュアシャイニング▲ヘアーサロンエス・ファム▲(株)MGNET▲マルソー(株)▲マルナオ(株)▲(有)ミッド