書家の木原光威さん(57)=新潟県三条市井栗=が主宰する書道研究「洗心書院」は9月28(土)、29(日)の2日間、三条東公民館で2年ぶり3回目の社中展「洗心書院展」を開く。
木原さんは自宅教室をはじめ、三条市内や新潟市内の6カ所で教室を開いたり指導者を務めたりしている。そこで指導している生徒の作品60点にはがき作品40点ほどの合わせて約100点を展示する。
木原さんは新潟大学教育学部書道科を卒業して高校で書道の非常勤講師、教諭を務めた。師が亡くなったのと同じ50歳になったをの機に退職し、書に専念し、県内の書道雑誌『太空』の編集人も務める。
洗心書院展は2年に1度開いており、昨年は三条市内の生徒だけで三条市立図書館で展示も行っている。ことしの高知県安芸市の安芸市立書道美術館が主催する安芸全国書展では教え子5人が入選し、うちひとりは入賞。生徒のなかには県芸展や県書道家連盟の会員、三条市美術展で奨励賞のあと市展賞2回を受賞して無鑑査になった人もいる。
「ほかの会では師匠と同じ顔の作品が並ぶが、さまざまな作品があって見応えがあると思う」と話す木原さん。「高い水準ではないが、それぞれ自分を表現して楽しんでやってくれている」とのびのびとした書に向かう姿勢を喜んでいる。
28日は午前10時から午後6時まで、29日は午後3時半まで、入場無料。