新潟県燕市で生まれたと言われる鬼「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の伝説にちなんだ「第15回 越後くがみ山 酒呑童子行列」が9月29日(日)に燕市国上、道の駅「国上」周辺を会場に行われる。
酒呑童子は、丹波国の大江山などに住んで大暴れし、源頼光に成敗されたとされる鬼。燕市分水地区の砂子塚で生まれたという伝説がある。それにちなんで毎年、行われている。
午前10時から午後3時半まで開かれ、飲食店が並びステージイベントが行われる道の駅「国上」の駐車場芝生広場が拠点になる。メーンはタイトル通りの一般参加を募って行う酒呑童子行列。午後1時半から道の駅「国上」周辺の約0.8kmを鬼の仮装などをして練り歩くが、ことしはそれに先だって午前10時50分から山下り行列を行う。
元々の行列は、国上山中腹の燕市分水ビジター・サービスセンターからふもとまで林道を下るコースだったが、参加者を中腹までバスで移送する手間もあり、道の駅「国上」周辺を歩くコースに変更していた。ことしは分水北まちづくり協議会主催で久しぶりに山下り行列を復活させた。参加者は午前10時40分までにメーン会場に集合し、バスで林道入り口まで上ってから約2.3kmを下る。
目玉は、京都の妖怪藝術団体「百妖箱」で、午後の行列前の出立祈願セレモニーに出演する。京都の嵯峨美術大学の学生を中心に構成された団体で、妖怪ストリートを本拠に各種妖怪イベントを運営したり、妖怪衣装を制作したり、妖怪をテーマに京都各地で活躍している。
MCはラジオパーソナリティーのさとちんさんが担当し、燕市の観光PRキャラクター「きららん」と柏崎JCのゆるキャラ「えちごん」が来場。ステージイベントは諏訪神社舞姫「豊栄の舞」、酒呑童子七変化、分水児童館「童夢」のキッズダンス、分水太鼓、方言戦隊メテオレンジャーショーなどがある。
鬼のフェイスペイントや鬼グッズも用意する。行列の参加者はすでに約200人の申し込みがあるが、当日も会場で受け付けるので参加を呼びかけている。
前日28日は、酒呑童子行列の会場設営が進む芝生広場を発着点に300人以上が参加して市民健康ウオークが行われた。2つのイベントを続けて行うことで設営した会場を互いに利用して効率的に運営しようというもの。1日早く設営したステージで市民健康ウオークでは参加者がゴールしてからステージイベント行い、民謡踊り、キッズダンス、ベリーダンス、太極拳などを行った。この日から出店した飲食店もあり、参加者が腹ごしらえしていた。
また、鬼のフェイスペイントも1日早く用意し、ステージイベントに参加した子どもたちが競って顔にペイントしてはしゃいでいた。