9月29日、新潟県燕市の吉田産業会館で「つばめ『人とひと』ふれあいフェスタ」が開かれ、テレビ番組「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演しているアムール法律事務所代表弁護士の大渕愛子(おおぶち・あいこ)さんが講演した。
男女共同参画事業の一環で毎年、実行委員会などの主催で開かれている。講演の前に絵本の読み聞かせ、福祉団体などによる遊休品やハンドメイド雑貨の即売会も開かれた。
講演の講師の大渕愛子さんは、中央大学法学部を卒業し、大手法律事務所で9年間の実務経験をへて、2010年に独立。男女問題を中心に女性からの相談を幅広く受けている。
講演のテーマは「働く男女の生き方と仕事術」。4歳、2歳、0歳の3人の子どもの将来を「どう生きていけばいいかをどういう職に就けばいいのか、どういうことを教育して、どういうことを教えていけばいいのか、非常に日々、悩んでいる」と自分の立場から話した。
「わたしが子どものころ学歴があればいい就職先が見つかる時代ではない。手に職をもたなけば厳しいのかなと思って子どもたちにはコンピューターのプログラミングなどを勉強させたいと漠然と思っている」と言い、「コンピューターは今後のひとつのキーワードになっていくと思っている」と予想した。
本題では、現状データの把握、ワークライフバランスとワークライフインテグレーション、各種休暇制度やフレックスタイムなど勤務環境に関する施策、これからの働く男女の生き方と仕事術について話を進めた。来場者は80人ほどにとどまり、年配の人が目立ったが、メモを取って聴講する人も。地元は共働き世帯が多く、これから働き方をどう考えればいいか熱心に耳を傾けていた。