世界に知られる金属加工産業の集積地、新潟県燕三条地域を産地問屋として支える地元卸商社が中心となって取り扱い商品を提案する「燕三条トレードショウ 2019」が10月2日(水)、3日(木)の2日間、燕三条地場産業振興センター(三条市須頃1)で過去最多の163社が出展して開かれる。
燕、三条の両商工会議所を中心に実行委員会を組織して開き、ことしで4年目。これまでは両商工会議所から200万円ずつ、出展企業中心に1,200万円の協賛を受けたが、ことしは中小企業庁の「共同・協業販路開拓支援事業費補助金」で最大2,269万円の補助を受けられることになり、予算規模を昨年より約1,000万円、増額した。広報費などを予算をかけて2日間で5,000人の来場を目指す。
ことしの目玉は特設ブースで開く包丁フェア。燕三条地域は国内で最も多く包丁を製造しており、国内だけでなく、海外バイヤーからの評価も高い。6ブース分のスペースに一般向けからプロユースまで28社が製造する500本以上の包丁を展示する。
JETROなどを通じて昨年の2倍近い海外のバイヤー16社が来場する。多くは取り扱い商品に関する問い合わせがあって取り引きの意欲が高い。事前に4件の引き合いもあり、これまでを上回る成果が期待される。
燕市で製造されたことを認定する「メイド・イン・ツバメ」の認定を受けた製品の展示コーナーも設ける。トレードショウに出展しない企業を中心に24社の認定製品を展示する。学校関係の来場も増える見込み。2日目の3日は、3日から6日まで開かれる「燕三条 工場の祭典」の初日でもあり、工場の祭典に足を運ぶついでなど、一般の人にも気軽な来場を呼びかけている。
2日は午前10時から午後5時まで、3日は午後4時まで開く。2日は午前9時半から会場でオープンニングセレモニーを行う。