新潟県燕市の温水プール「燕市B&G海洋センター」(燕市白山町3)は改修工事が終わって10月1日、リニューアルオープンした。
B&G財団の支援を受けて1985年5月に総工費約1億円をかけてオープン。6レーンある25mプールと幼児用プールの2つの温水プールを備える。オープンから34年たち、老朽化が進んだことから、代替施設が夏場をねらって6月から4カ月間、休館して改修工事を行った。
工事の内容は、プール槽のシート張り替え、プールサイドの改修、循環配管の改修で、工事費は約4,500万円。循環配管の改修で水質は驚くほど改善して透明度が高くなり、張り替えたプール槽の鮮やかな青が映える。プールサイドは表面がざらざらしたコンクリートタイルで、しかもでこぼこして足裏をけがしそうだったが、樹脂のシートを敷き詰めてクッション性も上がり、寝転びたくなるほどだ。
1日は午後1時にオープンした。オープン前に訪れた人から玄関でくす玉割りのひもを引いてもらい、先着20人に粗品をプレゼントした。
昨年度は1年間で3万4,617人の利用があり、老朽化が進んでいるにもかかわらずここ3年間の利用者は前年を上回っている。今年度は4カ月休んだので、年間利用者は前年度を下回るだろうが、基本的には利用者が増えそうだ。
ただし、燕市社会教育施設使用料の見直しにより、利用料金は現行のおとな100円、小中学生50円が、来年度から2倍のそれぞれ200円、100円となる。ただ、B&Gのプールは県内に17施設あり、温水プールは燕市と上越市に2施設だけで、ほかは常温プール。常温プールのほとんどがおとな200円の利用料を設定しており、温水プールの燕市の方が安い。来年度の値上げ後もほかの常温プールと方を並べるわけで、割安であることに変わりはない。
今年度いっぱいはリニューアルしたばかりの温水プールを100円で利用でき、「これで100円は安い!」がキャッチフレーズとなりそうだ。