新潟県三条市の国定勇人市長は10月9日の定例記者会見で、ことしに続いて来年も三条市でのスカイランニング世界大会開幕戦の開催が決まったことや10月15日に三条市体育文化会館の予約受け付けを開始することなどを発表した。
用意した8つの項目に加えて、先に嵐南小学校・第一中学校一体校の可動床式プールの不具合をめぐって設計業者と争っていた裁判で市側が上告を断念したことについて自身の考えを話した。
設計業者に債務不履行や不法行為があったとする主張は正当なものだと総務文教常任委員協議会でも教育委員会から説明したが、裁判の経緯をつまびらかにできないなど心配をかけたことを「大変心苦しく思っている」とし、子どもたちに「想定とは異なる形での利用を余儀なくさせてきたことについて大変、申し訳なく思う」とし、「訴訟の終結を受け、可動床の本来の機能を最大限に発揮できるよう準備してまいりたい」と国定市長は述べた。
記者の質問に答えて上告を断念したのは「最高裁が受け付ける要件を具備していない」ためで制度上の問題とし、市側の責任については「今も設計業者に債務不履行や不法行為があったと考えているので、責任の所在がわれわれの方にあるとは理解していない」とし、責任を負わない考えを示した。
国定市長は自民党4区支部長に内定しており、県連が党本部に上申する時期については「ひとつひとつの具体的な事象が終わったから一定のめどがというふうには、なかなか市政を取り巻く環境はそこまで単純ではない。複合的な要素を総合的に勘案していく」、「なによりも市政に混乱を与えないのがいちばん大切」とした。
前の4区支部長だった元衆院議員の金子恵美氏が政界引退を表明したことについては、金子氏は自民党の要職に就き、4区だけでなく日本全体の発展に貢献し、「ひたすら敬意を表するほかない」と述べた。発表項目は次の通り。