10月9日、10日とイノシシが目撃された新潟県燕市の分水地区で、11日はより市街地に近い燕市役所付近にイノシシ1頭が現れた。人に危害を加えるおそれが高まったため、猟銃で撃って駆除した。
11日にイノシシが現れたのは、北越工業株式会社の裏手、野本地内付近の水田地帯で、市役所から1.5kmほどの所。午前8時前から目撃情報があった。燕市職員と燕署の警察かも出動。野本の集落を超えてやってきたと思われた。
これまでより市街地に近づき、人に危害を加える可能性が高まったため、燕市は猟銃による駆除を決断。地元の猟友会に応援を要請した。
イノシシは逃げ回ったが、ダイズ畑の中に追い詰め、そのまま1時間ほど小康状態が続いた後、再びイノシシが民家の方へ向かったため、猟友会会員が10メートル足らずの至近距離にいるイノシシに猟銃を撃ち、午前11時23分、駆除に成功した。
イノシシはメスで体長約50センチ、体重は猟銃会によるると約20kg。10、11日と分水地区で目撃されたものと同じイノシシと思われ、ひと安心だ。
ただ、ことし7月にも分水地区でイノシシ1頭の死体が見つかったが、それとは別に今回のイノシシが現れた。イノシシは繁殖が高く、ほかにもイノシシがいると可能性が高い。10日はイノシシが信濃川を軽々と泳いで渡ったようすが目撃されているだけに、またいつ分水地区に姿を現すとも限らない。燕市では、今後もイノシシが現れることを想定し、地元とも協力して対応を図りたいとしている。