10月18日(金)から22日(火)まで新潟県燕市・吉田産業会館で開かれる第14回燕市美術展覧会(市展)の審査結果15日、発表された。5部門のうち洋画部門は初めて該当者なしの異例事態となた。
ことしは134人から日本画23、洋画12、工芸・彫刻46、書道31、写真36の計148点の応募があった。昨年の129点より19点増えたが、増減に大きな偏りがあった。
工芸・彫刻は額入りの作品が増え、昨年の23点からことしは46点と倍増したのに対し、洋画は昨年の22点からことしは12点と大幅に減らした。洋画は長谷川清春氏が審査したが、各部門1点の最高賞、市展賞は該当者なしと審査した。
市展賞に次ぐ各部門1点の優秀な作品には新潟日報美術振興賞が贈られるが、この賞は20点以上の作品の審査を対象としているため、自動的に該当なしとなった。全国的に美術愛好者が減少し、燕市展の応募作品も第1回の3分の1近くまで減っている。ことしは前年を上回ったとはいえ、長期的には減少が続くと思われる。今回は大きな曲がり角を迎えたと言え、継続していくには大きな改革、見直しが必要だ。
一方で、ことしは書道で高校生の応募が9点と多く、新潟日報美術振興賞を巻高校生徒が受賞し、高校生が対象のスワロー賞も三条高校1年生が受賞し、将来が期待される若手の台頭もあった。市展賞、新潟日報美術振興賞、受賞者は次の通り。敬称略。
部門 | 作品 | 作品名 | 作者 | 住所 |
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日本画 | 歩み | 山宮里菜 | 小池新町 | |
洋画 | 該当なし | |||
彫刻・工芸 | 実 | 中光真澄 | 井土巻一丁目 | |
書道 | 若山牧水句 | 石井渓月 | 新栄町 | |
写真 | 自撮り | 本間幹二 | 水道町二丁目 |
部門 | 作品 | 作品名 | 作者 | 住所 |
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日本画 | 山村 | 古沢賢治 | 野中才 | |
洋画 | 該当なし | |||
彫刻・工芸 | 雲海 | 佐藤文子 | 吉田法花堂 | |
書道 | 飛躍 | 高野燕 | 新潟市西蒲区三ツ門 | |
写真 | 「はじめまして」 | 大坂鉄平 | 新潟市中央区女池 |
部門 | 作品名 | 作者 | 住所 |
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日本画 | 粧う | 山崎晴代 | 白山町二丁目 |
ルコウソウ | 成田隆 | 吉田旭町二丁目 | |
ハザ木 | 本田ミチ | 廿六木三区 | |
洋画 | すっぱい | 星寛 | 佐善 |
水道の塔 | 小林哲夫 | 南一丁目 | |
昭和懐古 | 杉本謙一 | 吉田大保町 | |
彫刻・工芸 | 自由 | 遠藤紀美子 | 南六丁目 |
闘鶏 | 渡邊昭吾 | 三条市西大崎 | |
早春の華 | 平出功 | 小高 | |
湖水奏清 | 本問信夫 | 中央通五の三 | |
layer | 関川葵 | 日之出町 | |
白銀の弥彦山 | 小林昭作 | 水道町三丁目 | |
書道 | 李漁詩 | 丸山和江 | 水道町四丁目 |
金子みすゞさんのうた「大漁」 | 山口瑞穂 | 西燕町 | |
良寛詩 | 間島翠柏 | 新潟市西蒲区東小吉 | |
雁来紅 | 大泉由香 | 吉田東町 | |
写真 | 恋の雫 | 白倉チイ | 吉田弥生町 |
恥じらい | 蝶名林稔 | 井土巻一丁目 | |
踊り子 | 涌井忠司 | 新潟市西蒲区打越甲 | |
Boyond the sky | 石高和弘 | 分水新町三丁目 |
部門 | 作品名 | 作者 | 住所 |
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書道 | 臨乙瑛碑 | 川崎朱莉 | 八王寺 |