台風19号に見舞われた3連休最終日の10月14日、新潟県三条市の目抜き通りで中央商店街と一ノ木戸商店街を歩行者天国にして1年で最大規模の三条マルシェが開かれた。台風一過の青空とはいかず、弱い雨が降ったりやんだりのあいにくの天気だったが、5万4,000人が来場した。
月1回のペースで開かれている三条マルシェは1年の最後、10月開催だけ大規模マルシェ。県外にも積極的に参加を呼びかけ、約100店のテントが大通りにずらりと並んだ。
台風19号接近に伴ってこの日は各地で事前に中止が決まったイベントも多かったが、三条マルシェは予定通りに開催。半袖シャツでも肌寒いくらいで、さすがに客の出足は鈍かったが、その割にはにぎわった。
あわせて行われるイベントも三条マルシェの魅力だ。なかでも注目を集めたのが今春、誕生したばかりの三条市が拠点の3人制バスケットボール「3x3」のプロチーム「三条ビーターズ」。アスファルトの路上にマットを敷いてコートを設営し、宮城県仙台市の「仙台エアジョーカー」とのエキシビションマッチや地元チームとの対戦を行った。
三条市職員チームも三条ビーターズと対戦したが、もちろん3-11で惨敗。プロチームのスピードやテクニック、迫力に目を見張り、スーパープレーに歓声を送って見入っていた。
ほかにも大相撲の玉ノ井部屋の力士2人が来場者と相撲をとったり、ニューヨークで活躍する新潟市出身のプロダンサー中澤利彦さんのパフォーマンス、三条商工会議所のご当地ヒーロー「カジレンジャー」が登場。友だちと一緒に初めて三条マルシェに訪れた三条市内に住む女性は「ここに来れば友だちにたくさん会えるってわかった。お金を使うけど楽しかった」と新鮮な感覚を楽しんでいた。