アウトドア用品メーカーのスノーピーク(山井太社長・本社新潟県三条市中野原)は10月19日(土)、20日(日)の2日間、全国の直営店やスノーピークストアで秋の感謝祭「雪峰祭(せっぽうさい)2019 秋」を開催。なかでも最大規模のイベントが行われる三条市の本社Headquartersでは、あわせて日本環境設計株式会社(高尾正樹社長・東京都千代田区)との共同開発製品第2弾、再生ポリエステル樹脂を使用した自社製造のニット商品「HQ WHOLEGARMENT」シリーズを発売し、その製造見学や発売記念スペシャルトークイベントも行われる。
日本環境設計はリサイクルをテーマに循環型社会の実現に取り組む。スノーピークは2018年7月、日本環境設計が目指す「地下資源を消費する社会から、地上資源を循環利用する社会へ」というビジョンに共鳴し、出資。2019年5月に日本環境設計の技術力を生かした共同開発製品、Snow Peak「BRING T-shirt」を発売し、国内の直営店にてリサイクル衣料品の回収も始めた。
今回の新製品開発では、島精機製作所の無縫製を実現する編み機「ホールガーメント」を本社屋に導入。回収したテントやアパレルを日本環境設計の工場で再び糸に戻し、その糸を使用したニット製品の自社製造を開始する。
製品が編み上がる過程をオープンファクトリーとして公開。この取り組みで「リサイクル衣料の回収」、「再生工場での生成」、「再生糸でのアパレル製造」、「販売」という一連のサイクルを構築し、「服から服へ」という持続可能なものづくりを推進する体制が整い、さらに今後は「テントから服へ」とテントやタープ類から服へリサイクルする将来的な商品開発の検討を進める。
新商品は「HQ WHOLEGARMENT LS Tee」(税抜き1万2,000円)と「HQ WHOLEGARMENT Kids LS Tee」(税抜き7,800円)。ポリエステル100%で乾きやすく、コットンのような風合いの素材。ホールガーメントで生産するので縫製がなく、着用時に縫い代が体にふれるストレスがない。スノーピークのロゴを編み組織を変えて表現する。販売店舗は、Headquarters、二子玉川、東急プラザ銀座、大宰府。順次、販売店舗増やしていく。
新商品を発売を記念して20日午前11時半から正午までHeasquarters特設会場でスペシャルトークイベントを行い、スノーピークの山井梨沙副社長と日本環境設計の岩元美智彦会長が話す。定員50人で参加が多い場合は立ち見になる。
先にオープンしたHeadquartersの「Snow Peak MUSEUM」の見学とあわせて「ホールガーメント」の製造見学ができる。見学は午前11時から、午後1時から、3時からの1日3回で、水曜定休、料金は無料。また、全国の直営店でリサイクル衣料品の回収を行っており、リサイクル衣料、テント、タープなどの布製品を回収している。
Headquartersでの雪峰祭は、ファン待望のB級品抽選販売やアウトレット販売をはじめ、ビギナー向けにテントの設営講習会、夜のキャンプサイト見学ツアー、焚き火体験会、福まきや餅つき、ワークショップ、フードコードなど盛りだくさんだ。2日間とも午前10時から。