天皇陛下の即位を宣言する「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」が行われた10月22日、弥彦神社では天皇陛下御即位奉祝祭を行うとともに、冊数限定で作成した御即位奉祝記念御朱印帳の授与を開始した。
天皇陛下即位で元号が令和となった。令和の出典は日本最古の歌集、万葉集。万葉集には弥彦の地をよんだ歌が2首あり、御即位奉祝記念事業のひとつとして、この2首をそれぞれモチーフにした記念朱印帳2種類を作製した。
ひとつは紺色で表紙に弥彦山とキクの花をデザインし、裏表紙には「伊弥彦 おのれ神さび青雲の 棚引く日すら 小雨そぼ降る」。もうひとつは桜色で境内の鹿苑のシカとモミジの葉ををデザインし、「伊弥彦 神の麓に今日らもか 鹿の伏すらむ 皮服着て 角附きながら」の歌がある。
各800冊の限定の授与で初穂料は「令和」とある記念袋、朱印料500円を含めて3,000円。朱印帳か記念袋だけはそれぞれ2,000円。拝殿前の授与所で扱っており、予約や郵送は行わない。22日は授与を始めた午前9時には数十人が行列をつくり、昼過ぎには約250冊を授与し、人気を集めていた。問い合わせは弥彦神社(0256-94-2001)へ。