新潟県加茂市で加茂市市民体育館で11月2日から6日まで加茂市民芸術の祭典、第52回市展が開かれている。ことしはジュニア部門が新設され、これまでになくにぎやかな会場になっている。
展示作品は一般が日本画12点、洋画11点、彫刻点2、工芸25点、書道50点、写真26点の6部門に昨年より1点少ない127点。さらに審査員6点、市展運営委員14点、委嘱18点、無鑑査44点の合わせると209点になる。
一般は審査を部門ごとに最高賞の市展賞1点、次いで工芸、書道、写真は奨励賞第一席とて新潟日報美術振興賞を1点ずつ、6部門合わせて9点の奨励賞を入賞とした。
新設のジュニア部門は加茂市内の小中学校を通じて絵画と書道を募集し、応募のあった186点を展示。内訳は絵画91点と書道95点、小中学校別では小学生133点、中学生53点。ジュニア部門は審査で小学生と中学生でそれぞれ絵画と書道の最高賞の市長賞を1点ずつのほか、小中学生合わせて16点の奨励賞を決めた。
ジュニア部門はマンネリ化している市展に新風を、そして美術に親しむ子どもたちを増やそうと初めて新設した。初日午前9時半から会場でジュニア部門の表彰式とテープカットを行った。
これまでは閑散とした会場での開幕だったが、入賞した子どもたちとその家族、関係者ら100人ほどが訪れ、それだけでにぎやかで華やかだった。展示作品も子どもたちの作品を加えると昨年の2倍にも膨らみ、「子どもたちの作品にはびっくりするね」、「こうしたなかからすごい子どもが出てくれるかもしれない」と目を細めて見学していた。
3日午後1時半から地元の漆工芸作家、中村謙二さんが工芸部門の作品開設を行う。会場では第42回諸流いけばな展も開かれている。午前9時から午後6時まで、最終日は午後4時まで開場。入場無料。