押し花を教える新潟県三条市新光町、中藤みちさん(72)が主宰する「はなみずき押し花教室」の作品展が11月2、3の2日間、三条市の三条東公民館で開かれており、押し花として新しい命が吹き込まれた押し花が会場を華やかに彩っている。

中藤さんとインストラクター、生徒が製作した額入りの押し花作品120点をイーゼルに載せたり、壁にかけたりして展示。皿やカップなどの真っ白な磁器に花などがデザインされた転写紙を写した「ポーラセーツ」やキャンドルも含めると約230点にものぼる作品を一堂に展示している。

中藤さんは静岡県伊豆市の天城高原で宿泊した温泉旅館の懐石料理で、押し花が施されたはし袋に感動して、1998年からハンドメイド専門出版の日本ヴォーグ社による東京の押し花教室に通って学び、翌99年1月に講師の資格を取得し、自宅と三条市総合福祉センターで教室を始めた。今は自宅と栄地区の栄寿荘で指導している。

教室の作品展は2000年から毎年、欠かさず開いている。「ぼけ防止など押し花は医療的な効果もあり、皆さんに幅広く広めていきたい」と中藤さん。「美しく楽しい。花を植え、種をまく作業から始まり、花を栽培する過程から楽しんでほしい」と話している。

会場では小物製作体験も行っており、押し花はコースターやしおりが2枚100円、ブローチ1,000円、ポーラセーツはフリーカップ1,200円、ハートプレート2個1,200円などを用意している。3日は午前9時半から午後5時まで開場し、体験は午後3時半まで。入場無料。