新潟県加茂市の藤田明美市長は11月6日、定例記者会見を行い、台風19号による被害状況と被災地への応援、ロシア体操連盟会長来市、加茂菊花展の開催、NHKのど自慢の実施、新潟経営大学と新潟中央短期大学との連携に関する協定の5件について発表した。
台風19号の被害は、農林被害がナシの落果で約780万円、ビニールハウス被害が3棟、土木被害が市道中ノ又線下条地内で法面崩土で約6万円の概算被害額を計上。そのほか、市民体育館の窓ガラスの破損や公民館須田分館のトタンのはがれがあった。市内9カ所に設置した避難所には合計40人が避難した。
被災地への応援は、福島県相馬市に給水支援し、緊急消防援助隊として加茂地域消防から救急隊1隊、4人を長野県長野市に派遣、被害認定調査に従事する職員3人を福島県郡山市に派遣。さらに長野県佐久市にカラーコーンを提供、土のう袋の提供などの支援をした。市内17の施設に義援金募金箱を設置した。
ロシア体操連盟会長の来市は、ロシア体操連盟のチトフ会長が11月29日に加茂市を訪れる。事前キャンプ地の調印と体操トレーニングセンターの視察を行う。ことし7月に加茂市で合宿したロシアチームは、10月にドイツで開かれた世界選手権で男子は団体金、個人総合も金と銀に輝き、女子団体も銀をとっている。
加茂菊花展はことしで第16回になり、11月6日から24日まで冬鳥越スキーガーデンで開いている。共催の加茂郷菊花同好会をはじめ市内外のキク愛好家が丹精込めて育てた数多くのキクを展示している。
NHKのど自慢は、加茂市市制施行65周年を記念して11月17日に行われる。予選を通過した20組が出演し、ゲストに坂本冬美さん、横山だいすけさんを迎え、司会を小田切千アナウンサーが務める。本番前の16日は250組のなかから本番出演の20組を選ぶ、予選会が開かれる。
新潟経営大学と新潟中央短期大学との連携に関する協定は、11月22日午後3時から市役所で調印式を行う。今後、連携協議会を設置し、教育・文化・人材育成、産業・観光・まちづくりの振興、福祉・保健・スポーツ・健康増進、人口減少対策などに関して連携、協力する。
記者から質問について藤田市長は、土砂災害ハザードマップを作成中で今年度中に全戸配布し、地域防災計画は来年度の予算計上を目指す。自主防災組織は、まずは住民の意識を高めるのが大切とした。
行財政健全化については、プロジェクトで健全化の案をつくり、それを基に有識者会議や推進会議を開く。案の段階で11月中か12月に座談会を開く。
市長就任から半年を振り返って「課題解決に向けて着手できたものもあるし、新たな課題もあった」、「市民からたくさんの声をいただき、課題解決にうまく吸い上げていくのがやりがいでもあり、難しいところもあると感じている」。また、この半年間で丸一日休めたのは10日もなかったとも話した。