新潟県加茂市・県立加茂農林高校作物コースの2年4人が11月13日、JAにいがた南蒲の農産物直売所「ただいまーと」(三条市福島新田)で稲作実習で栽培収穫したコメ「農林米」の試食用のおにぎりを提供し、来店客にPRした。
加茂農林高の作物コースは、生産した稲作実習米を学校周辺の地域住民や文化祭で販売するなど、栽培技術から農業経営まで専門的に学習している。
「ただいまーと」では2年前から扱ってもらっている。稲作実習では即戦力となるよう地元との標準的な農家と同じような肥料や手順にならって栽培した。「ただいまーと」の取り扱い分は3,150kg。30kg税込み1万0300円で販売している。
生徒が店へ出向いてPRするのは2年前に続いて2回目。作物コースの2年生20人のうち4人が炊きたての「農林米」コシヒカリを一口サイズのおにぎりして来店客にふるまった。参加した斉藤汐音さん(17)は、「いろんな人に頑張って、おいしいといただけてうれしい」と話した。
生徒からおにぎりを受け取った三条市に住む53歳の女性は、加茂農林高校の卒業生。「ニュースを見て(加茂農林高校が)県内唯一のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクールに指定されていると知り、すごいなと思いました。ひところは若者が農業から離れたけど、ブームなのか農業に戻ってきれくれるようになって」と話し、おにぎりにも「香りがあっておいしいと思う」と先輩として太鼓判を押していた。