TBSテレビ日曜劇場「グランメゾン東京」で11月10日に放送された4話から木村拓哉が演じる主人公のレストランの小道具に、新潟県燕市で製造されたナイフ、フォーク、スプーンが使われている。
主人公のシェフが三つ星レストランを物語。10月20日から毎週日曜の午後9時から放送されている。小道具に使われているのは、一流カトラリー(金属製のナイフ、フォーク、スプーン)の代名詞である銅、ニッケル、亜鉛の合金の上から銀メッキを施した「洋白銀器」だ。
一般的なカトラリーに使われるステンレスより金属臭が少なく、料理そのものの味、香りを楽しめる。カトラリーに光を当てると、美しい白い輝きを放つ。
高級レストランでの使用を考えた伝統的な形状で、風格を感じさせるデザイン。少しあらたまった家庭での使用も考え、カトラリーの首に立体的な変化をつけモダンな部分を付け加え、古さと新しさを感じさせるデザインになった。
シンプルなデザインながら美しい輝きを放つカトラリーは、ドラマのなかで主役の料理の雰囲気を邪魔せず、しっかりとした存在感がある、まさに名脇役と言う。
金属洋食器の製造で世界に知られる燕市は、TBSにドラマでの燕市産カトラリーの使用をアピールし、採用された。5話以降でも映る可能性がある。燕市ではこれを契機にホームページやTwitterで市のカトラリー情報を発信し、「ものづくりのまち」のブランド力向上に努める。
燕市では昨年、TBS日曜劇場「下町ロケット」の撮影が行われた。先に燕市の金属洋食器メーカーが開発したオリジナルカトラリーが2020年東京五輪・パラリンピックの選手村の食堂での採用が決まっている。