新潟県三条市内でスーパー3店舗を展開する食品小売業の株式会社あいでん(野水慎二社長・三条市西四日町4)が11月26日、新潟地方裁判所三条支部で破産手続きを開始し、倒産した。
あいでんのホームページによると、1956年に三条市北四日町に「あいでん四日町店」を開店。八百屋の卸売業をやめて個人商店として食品小売業を始めた。
58年に三条市西四日町に「あいでん本成寺店」開店、74年に「株式会社あいでん」に社名変更し、2000年に三条市西鱈田に「あいでん南店」、12年に三条市本町に「あいでん本町店」を開店した。「あいでん本町店」の開店に伴って距離が近かった「あいでん四日町店」は閉店している。
3店舗とも26日から28日まで電気設備工事を理由に24、25日の2日間、全品半額セールを行ったことや、最近になって商品の納入先に納入停止の連絡をしていたことから倒産がささやかれていた。
26日、破産宣告開始の告示が張られた各店舗には倒産を知らずに訪れる人や、倒産と聞いて訪れるもいた。「困ったなー」とため息をもらしたり、「あいでん本町店」では、「大手薬品で定番の薬をいつも買っていたのに今度はどこで買えばいいのか…」とこぼす人もいた。
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半額セールをやって倒産らしいといううわさを聞いて24日、念のため3店舗すべてを回ってみた。どこも買い物客でごった返していた。うち1店舗で、たまたま店長に見かけたのでうわさを確認したら淡々と「電気設備工事のため」と言われた。
「全品半額セールで〜す!」とひっきりなしに声を張り上げる女性従業員は「あ〜、声がかれてきた」と苦笑いしていたのが印象的だった。