12月1日(日)に開館する三条市体育文化会館で開館1週間前の11月24日、一般を対象に内覧会が開かれ、約3,500人が来場。市民の関心の高さを象徴していた。
三条市体育文化会館は、三条市荒町2に隣接していた三条市体育文化センターと三条市総合体育館の跡地に建設された。元ボウリング場の建物を活用した三条市体育文化センターは耐震強度不足のため、2016年12月1日から原則利用を中止し、取り壊して三条市体育文化会館を建設した。
3年もの間、三条市はスポーツ施設が慢性的に足りない状況が続き、近隣市町村の施設に練習会場や大会会場を移したり、スポーツ関係の事業を縮小したりと不便を強いられてきただけに、市民の期待感は大きい。活用を検討しているスポーツ団体の関係者の下見目的も多かった。
関係者は数百人ていどの来場者を見込んでいたが、小春日和の好天に恵まれたこともあってか、ひとけた多かった。用意したパンフレットではすぐに足りなくなり、コピーするあとからホチギス止めして配布する自転車操業のような状況が続いた。
来場者はアリーナのスケールの大きさや高級感あふれるマルチホールの内装に目を見張り、あちこちから「すごい!」と驚きや感心の声が聞こえた。建設中は地味な外観に否定的な声も聞こえたが、内部に足を踏み入れて市民は「開放的でカラフルで明るい」、「新しい遊び場所ができた」、「体育館だけだと思っていたので驚いた」と好評だった。
ネット遊具やクライミングウォールは、早くも子どもたちに人気。一方で駐車場は増設して305台が収容できるようになったが、すぐに満車になり、周辺道路も渋滞するなど、課題も見えていた。
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個人的には内覧会の来場者は、1500人はかたいだろうと思っていたが、好条件がそろっていたとはいえ3000人を超えたのはちょっと驚いた。体育系と文化系のそれぞれに興味がある人が訪れると、これくらいの人数になるということなのだろう。
関係者の想定をはるかに上回ったといえ、閑散としているよりはずっとましで、うれしい悲鳴といったところ。ただ、12月1日の開館祭は混乱するほどの人出になるのではと心配になる。
大したイベントもなく、翌日になればふつうに通れる橋や道路の竣工式でさえ、びっくりするような人出がある。今回の開館祭はイベントが盛りだくさん。もっとも内覧会は正面玄関こそ人がごった返すことがあったが、施設が巨大なので中に入ってしまえばそれば混雑していると感じることはなかった。