新潟県加茂市の加茂市国際交流協会(会長・藤田明美加茂市長)は11月27日、加茂市産業センターで世界の料理パーティーを開き、200人近くが参加。地元に住む外国人の“お国料理”を味わい、アトラクションを鑑賞して交流した。
ことしでちょうど22回目となったパーティー。加茂市とその近郊の会員の日本人のほか、外国人は留学生、研修生、日本人と結婚した人など10カ国の33人が参加した。
メーンは、外国人がボランティアにも手伝ってもらって調理するお国料理のふるまい。今回は中国のギョーザ、インドネシアの野菜カレー、フィリピンの豚肉入り揚げ春巻き「ルンピア」、スリランカのチキンカリー、イギリスのチョコレート・ビクトリア・スポンジケーキ、ベトナムのぷるぷる餅のエビ豚包み「バン・ボット・ロック」など6カ国の8品が参加者全員が食べられるだけ用意し、バイキング形式で味わった。
あわせてフラダンス、カクテル・パフォーマンス、インドのダンスなどのアトラクションも。食事をすると会話も広がり、参加者もステージ前に集まって数十人で踊る場面もあり、盛り上がった。
このパーティーを始めようと声を上げた言い出しっぺのひとりが、鶴巻ジュディさん(55)。スリランカ出身で23年前にJICA(国際協力機構)職員と結婚して加茂市へ移り住んだ。当時は「外国人がすごく変な目で見られた。わたしも大変だった。どこのクラブで働いているんですかと言われたけど、今は変わりました」と環境や周囲の見る目が大きく変化したと振り返る。
パーティーを欠席したのは過去2回ほどしかない。この日も華やかなスリランカの民族衣装を着て参加し、誰よりもパーティーを楽しみ、盛り上げていた。
新津国際交流クラブ(松井信行代表)の幹事、久保田智美さん(44)は、いとこに誘われて参加した。新津国際交流クラブでも交流イベントを行っているが、ずっと規模は小さいと言う。「すごく女性、主婦層の参加が多く、地域密着型なのがいい」と参考にしていた。