新潟県三条市元町、ラーメン店「龍昇園」(刈屋栄二店主)は12月2日、午前11時から午後3時までことしも「氷頭(ひず)みそラーメン」(950円)を1杯200円で提供し、140食を販売した。
2004年の中越地震で被災地に寄付しようと始めたチャリティーラーメン。ことしで17回目。三条市を流れる五十嵐川をさかのぼるサケの頭を五十嵐川漁協から譲り受け、軟骨部分をスープに生かした季節限定の「氷頭ラーメン」をチャリティー価格で販売し、カウンターに設置したペットボトル募金箱に寄せられた善意と合わせて各地の被災地への支援に寄付している。
今回は台風15号、19号で大きな被害を受けた千葉県への義援金に寄付しようと行った。140食を販売し、1杯200円なら2万8000円になるところ、趣旨に賛同して200円以上を寄付する人も多く、売り上げはその3倍近い7万7780円になった。
ペットボトル募金箱に寄せられた善意は3万8396円で、合わせて11万6176円となった。席が空く順番待ちが10人ほどになることもあり、店内はにぎわった。刈屋店主がチャリティーラーメンはことしが最後と話しているのを残念がる人もいた。