新潟県三条市で2016年12月1日に三条市体育文化センターの利用を中止してから3年。その跡地に建設された新たな三条市とのスポーツと文化を融合した拠点、三条市体育文化会館が12月1日、開館した。3年間、会場を変更したり、事業の縮小や中止を余儀なくされていたスポーツ関係者には待ちに待った開館。初日1日は開館記念イベント「開館祭」が行われ約1万2千人もの市民が来場した。
1万6400平方メートルに鉄筋コンクリート造と鉄骨造の地上3階建で、総事業費は約50億円。西側のアリーナ、東側のマルチホールをメーンにスポーツ関係はトレーニングルーム、多目的練習場、ランニング走路、文化関係はマルチスタジオなどを備えるほか、会議など多用途に使えるマルチルームもある。
午前10時からマルチホールで竣工式を行ったあと、アリーナ前でテープカットを行って開館。一般にも開放した竣工式はマルチホールに市民が入りきらず外にあふれ、テープカットには1千人以上が集まった。
マルチホールでは開館を祝福する裏館小学校児童の和太鼓演奏と続くガラコンサートで幕開きし、和風イリュージョン、天才空手少女高野万優さんの演武、キッズダンス、居合道演武。アリーナでは3X3エキシビションマッチと三条のプロチーム「三条ビーターズ」キャプテン南条一輝さんの結婚式、中学生のカラーガード、小学生の新体操、スラックライン、キックボクシングなどが次々と行われた。
それ以外の会場でも来場したレオン・マラゾーグ駐日コソボ大使夫妻によるトークショーやコソボ料理のふるまい、平安時代の刀も並んだ刀剣展示、会場を使った各種スポーツの体験、テレビゲーム筐体、ベーゴマやけん玉、バルーンパフォーマンスやサウンドマジック、紙芝居、福まき、ポップコーンなど広い施設のなかに所狭しイベントを盛り込んだ。
来場者はプログラムを手にお目当てのイベントを探して参加、体験し、さながらテーマパーク「体文」。館内を見学していても興味をひかれるイベントに遭遇し、まちを歩いているような気分で楽しんでいた。