強風で出張カキ小屋のテント吹き飛ぶも予定通り6日スタート (2019.12.5)

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東日本大震災の復興支援事業として宮城県石巻市のカキを使った出張カキ小屋「牡蠣(カキ)奉行」が12月6日(金)から23日(月)まで18日間にわたり新潟県三条市元町、まちなか交流広場「ステージえんがわ」で開かれる。「ステージえんがわ」には3日、その会場が設営されたが、夜の強雨でテントがすべて吹き飛ばされて全損。急きょ三条市がテントを用意して予定通り6日にスタートできることになった。

強風で吹き飛ばされたテント
強風で吹き飛ばされたテント

カキ小屋を運営するのは、bright株式会社(神奈川県横浜市港北区)。ステージえんがわ西側の広場「みんなのステージ」に持参したテント十数張を設置した。夜は風速5メートルの予報だったので風の心配はしていなかったが、夜遅くから時にあられに変わる雨を伴って強風が吹き荒れ、最大風速は12.8メートルに達した。

壊れたすべて廃棄処分になったテントの骨組み
壊れたすべて廃棄処分になったテントの骨組み

テントは互いに結びつけてあり、強風にあおられてそのままの状態でステージえんがわの建物の方へ吹き飛ばされ、軒下の西側の開口部をふさぐような形で止まった。テントは骨が曲がるなどしてすべて使えなくなったが、テントが遠くへ飛ばされることもなく、テント以外に被害がなかったのは不幸中の幸いだった。

翌日飛ばされたテントはすべて廃棄処分し、代わりに三条市のテントを張った。吹き飛ばされたテントは脚にそれぞれ20キロのウエイトを取り付けたが、今度はそれを3つ、60キロに増量。それでも強風の日はテントをたたむことにした。

三条市のテントで1日で会場が復活
三条市のテントで1日で会場が復活

カキ小屋はバーベキューのようにカキをはじめとした食材を炭火で焼いて食べる店で近年、全国で人気だ。「牡蠣奉行」は、東日本大震災による風評被害で打撃を受けた東北産のカキを消費することで東北の復興につなげようと2012年に岡山県岡山市の地域活性・復興支援プロジェクト「かき小屋実行委員会」が始め、フランチャイズで全国展開している。

ステージえんがわでのカキ小屋を運営するスタッフ
ステージえんがわでのカキ小屋を運営するスタッフ

今回はカキ1キロを相場の半値の600円で提供。持ち帰りはできない。ほかにも海鮮を中心にエビ、ホタテ、フランクフルトなどを1つ単位で販売し、酒類も販売するほか、カキの炊き込みご飯に煮カキを載せたカキご飯やカキ汁もあり、ランチにもいい。原則時間無制限だが、混雑時は90分に制限。運営者は「炭火で焼くカキのおいしさを味わってほしい」と言い、テントの損害を受けたこともあり、大勢の利用を待っている。

「ぐるっと〜えんがわ周辺物語」のちらし
「ぐるっと〜えんがわ周辺物語」のちらし

期間中は「ぐるっと〜えんがわ周辺物語」として午前11時から午後8時まで、金、土、日曜は午後9時まで営業。あわせて地元の飲食店も出店。7日と22日のステージえんがわ内スパイス研究所は、午前7時から9時までのあさイチごはんでカキを使ったメニューを用意する。


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