1946年に新潟県三条市で生まれた県内最古の一般市民合唱団「紫苑コーラス」(田村和豊団長・団員20人)は12月8日、三条市中央公民館で第93回定期演奏会を開いた。先に死去した紫苑コーラスのテナーで指揮者として活躍した小林英夫さんの追悼演奏会として開き、紫苑コースと関係の深い「栃尾混声合唱団」と「道のつどい」も加わり3団体で歌声を合わせて小林さんをしのんだ。
小林さんは1931年に三条市で生まれ、紫苑コーラスには創立から8年目に入団。72年に第6代指揮者に就いた。79年に発足した旧栃尾市の栃尾混声合唱団の初代指揮者に就任。90年に発足した「道のつどい」に95年から参加。2017年10月に栃尾混声合唱団指揮者を退任後、顧問に就任した。
一方で世界で愛されるニッパー形のつめ切りを製造する三条市・株式会社諏訪田製作所の職人として技術顧問を務めた。ことし1月14日に87歳で急逝した。
コンサートには約400人が来場し、各団体が演奏を披露した。最後は合唱をする人なら誰でも知っている混声合唱組曲「水のいのち」を紫苑コーラスと栃尾混声合唱団の合同演奏して締めくくった。