道金浄水場で漏水が発生し燕地区で断水のおそれ (2019.12.11)

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※11日は漏水カ所を確認し、応急処置を施したため、11日は断水を行わないことになった。後日、漏水カ所の本格修理のため計画断水を行う。そのときは事前に市民に知らせる。

12月11日、新潟県燕市の燕地区に水道水を供給する道金浄水場で漏水が発生。午後から修理の準備作業を行っているが、場合によっては午後3時ごろから燕地区で断水するおそれがある。

道金浄水場の漏水カ所
道金浄水場の漏水カ所

道金浄水場は燕・弥彦総合事務組合が運営する。道金浄水場で作った水道水を各世帯へ届ける配水管のL字型になった部分で漏水が発生した。本来はT字型で二カ所で作った水道をまとめて配水の予定だったが、一方はここに接続しないことになったため、不要な接続部分を溶接して閉じてある。その溶接部分から漏水した。

午後2時現在では、ショベルカーで穴を掘ってから漏水が広がらないよう、また修理作業の前準備として漏水カ所の周囲に矢板を打ち込む作業を行った。それが完了してから修理方法を検討する。漏水の詳しい状況がわからないため、作業に伴って午後3時ごろから燕地区で断水が発生する可能性があり、風呂やトイレなど貯められるだけ水を貯めるよう防災無線や緊急速報メール「エリアメール」を使って市民に周知した。ただし燕地区以外は断水しない。

この太さの配管のふたをした溶接部分から漏水
この太さの配管のふたをした溶接部分から漏水

漏水した配水管は、道金浄水場が使っているなかで最も大きい直径900ミリ。漏水の状況いかんだが、断水すると市民への影響が大きいため、修理するにしてもできれば水道水の使用量が減る夜間に行いたい考えだ。

道金浄水場は旧燕市で1959年に供用開始してからことしでちょうど60年になった。燕市に合併した旧吉田町の旧分水町の浄水場とともに老朽化が進み、弥彦の浄水場も統合した浄水場を建設し、2026年の供用開始を計画した。

道金浄水場では、2016年にも停電したときに自家発電機が作動せず、断水が起きている。水道管の耐用年数は40年とも言われ、こうしたトラブルの危険性はこれからも続くが、新しい統合浄水場の建設を控えて多大な経費かけて抜本的な修理を行うことはできない。泥縄式でも問題が発生したらそのつど対応していくしかない。


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