新潟県三条市出身で三条市名誉市民のプロレスラー、ジャイアント馬場(本名:馬場正平、1938-99)さんの没後20年記念展が12月13日から15日までの3日間、ふるさとの三条市体育文化会館で開かれている。
馬場さんが名誉市民になった翌年の17年にも顕彰記念展が開かれており、それに続く2年ぶりの三条市が主催する馬場さんの記念展。前回、展示した遺品や写真に新たに寄せられたゆかりの品が増え、186点を展示している。
写真は馬場さんが生まれた幼児のころの家族写真から、三条実業高校(今の三条商業高校)時代に野球部だったころの記念写真、プロ野球読売ジャイアンツ入団が決まったときの地元での祝賀会、元子夫人(1940-2018)とのツーショットなどプライベートな写真や、リングで対戦している写真もたくさんある。
タッグを組んだ坂口征二やアントニオ猪木、外国人レスラーのブルーノ・サンマルチノ、フリッツ・フォン・エリックなど昭和のリングを彩った懐かしいレスラーが写真に切り取られ、タッグを組んだアンドレ・ザ・ジャイアントの“大巨人コンビ”の写真が並ぶ。
入り口には身長2メートル9センチの馬場さんの等身大の人形と3枚もの貴重なガウンがそろい、PWFヘビー級、インターナショナル・ヘビー級、UNヘビー級のチャンピオンベルトや顕彰記念展にはなかった世界ヘビー級選手権のトロフィーや日本プロレス時代の大会優勝を祝った旧三条市の金子六郎市長名のカップもある。
ほかにも興行ポスター、馬場さんが趣味で描いた油絵や使っていたパレット、グッチに特注した革靴、国際運転免許証、ゴルフ用の手袋、東急百貨店から三条市へ寄贈された巨大懸垂幕など馬場さんファン、プロレスファンをうならせる展示がいっぱいだ。
また、馬場さんとバッグなどのブランド「GLAMJAM」がコラボレーションしたアイテムをはじめ、馬場さん関連のグッズの販売も行っている。初日から大勢の来場者があり、週末の土、日曜は市外、県外からのファンでにぎわいそうだ。
馬場さんを名誉市民にしようと活動した三条ジャイアント馬場倶楽部の中條耕太郎会長は「あす以降は遠くからもいろんな人が来ると思う。平たく言えば馬場さんのブランドを借りて観光資源にしていければと思う」と今後の展開のきっかけになることに期待していた。
14日は午後2時からトークショーを行い、衆院議員でプロレスラーの馳浩さん、プロレスラー小橋建太さん、全日本プロレスの名誉レフェリーの和田京平さんの3人がジャイアント馬場の素顔を語り、プロレスライターの小佐野景浩さんがMCを務める。入場は整理券が必要で、当日分も100枚も14日午前9時から体育文化会館エントランスで配布する。
15日は午後1時半からスーパースターたちがジャイアント馬場へのメッセージを贈る。各日先着50人にジャイアント馬場没後20年を記念した色違いの缶バッジを配布している。14、15日は午前9時から午後5時まで開場。入場無料。