天皇陛下の即位を祝って新潟県弥彦村・弥彦神社で正月飾りの「三光之飾(さんこうのかざり)」が約150年ぶりに再現されるのを記念して12月22日、弥彦神社相撲場でもちつきが行われた。
弥彦神社は江戸期に正月飾りとして大みそかから正月8日まで三光之飾を神前大床に飾った。3つの四方台の上に若松、榊、梅の花、竹、星玉などを載せてそれぞれ日、月、星をまつる。明治初めに途絶えたが、ことしは天皇陛下即位を祝って復活させることになった。
それを祝って弥彦観光協会(神田睦雄会長)が主催、弥彦村が協力してもちつきを行った。陸上自衛隊新発田駐屯地第三十普通科連隊の隊員11人がつき手として参加。弥彦神社のはっぴを着て土俵に上がり、2組のうすときねでテンポ良くもちをついた。
今の時期としては珍しい抜けるような青空が広がり、うすに入ったもちからは白い湯気が上がった。つきあがったもちはすぐに雑煮にして集まった数百人の見物客にふるまわれた。三光之飾は30日に飾り付けを行って祝詞舎に飾り、1月1日から8日までは祈祷殿に飾る。