新潟県燕市分水地区に水道水を供給する分水浄水場でポンプが稼働しなくなったため、12月25日午後11時過ぎから分水地区全体で大規模な断水が発生。26日午前0時20分現在、原因はわからず復旧のめどはたっていない。
分水浄水場は25日夜、年に一度の5台の配水ポンプの点検作業を行った。点検は問題なく終わり、ポンプを再起動する操作を行ったところ、5台のポンプすべてが起動しなくなった。26日午前0時20分現在原因はわからず、復旧のめどはたっていない。
1台でも起動すれば配水を開始できるので原因はわからないまでも、とにかく起動させようと分水浄水場には職員が集まって作業を急いだが、原因がわからないのでは復旧の時期のめどはまったくたっていなかった。
燕市では、合併前の旧3市町の時代に建設した浄水場を使い続けているが、老朽化が著しいため、弥彦村の浄水場と合わせた統合浄水場の建設、2025年度供用開始を目指している。それに向けて水道事業の運営を燕・弥彦総合事務組合に移管した。
分水浄水場は旧3市町のなかで最も新しいが、それでも1974年の建設から45年たつ。2週間前の11日には燕地区に配水する道金浄水場で漏水が発生したばかり。今後もトラブルが発生する可能性は否めない。統合浄水場の完成まで老朽化した施設をだましだまし使い続ける綱渡りの管理運営を強いられる。