新潟県三条市の国定勇人市長は仕事納めの12月27日、市役所で集まった約100人の職員を前に年末のあいさつを行った。
国定市長は、この1年を大過なく過ごすことができ、職員の尽力に感謝した。1年を振り返って最も大きかったのは元号が平成から令和に変わったこととした。
「平成の時間のかたまりがなんの意味をもつかにはもともと懐疑的」で、「12月31日と1月1日になにか劇的に変化するわけでもない」と思っていたが、平成から令和に変わった特番などを見て「最近、そうでもないと思い始めた」。
人生、社会、世の中に区切りをつけなければ「漫然と惰性的に物事は突き進んでいってしまう」が。一定の区切りをつけられるのは「あらゆる生物のなかでも人間だけがもつ大きな特徴」と最近、思うようになった。
新たな気持ちで挑戦するには、何かの節目をもって振り返ることが大切で、「そういう意味でようやく世間の皆さまと同様、わたしもようやく思い至るようになった」。
職員には「多くは求めない」が、この1年を「少なくとも職業人としてどんな1年だったかと振り返ってほしい。振り返りの作業こそ明日への活力につながる。今の課題のあぶりだし、見える化にもつながるし、すなわちあすへの活力につながる」。
振り返ったうえで「令和2年という年を皆さまがたと一緒になって歩み出していこうではありませんか」とし、年末年始は「体には十分、くれぐれも留意をされて最大の9連休を過ごし、また再び皆さまがたと年明け、満面の笑みでお会いできることを心から祈念して今年最後の訓示とする」と締めくくった。