新潟県燕市の燕市教育委員会は、市内2小中学校の3クラス55人に12月24日に配布された2学期の通知表の成績の記載に誤りがあったことを27日、発表した。
内容が誤った通知表が配布されたのは、燕南小学校の4年生26人と5年生19人、小池中学校2年生10人。燕南小4年生は理科の評価、5年生は総合的な学習の時間の所見、小池中2年生は英語の評価の記載に間違いがあった。
学校は保護者からの指摘で間違いに気づいた。誤った記載のある通知表を回収し、本人と保護者に謝罪するとともに、正しく作成した通知表の準備が整いしだい配布する。小池中はすでに回収、再配布を終わっている。
通知表の作成には担任以外にも級外の教諭や学年主任など複数の教諭があたり、本人のものと一致しているかどうかを確認する。しかし、そのチェックが不十分だったために発生した人為的ミスと見られる。
問題は記載ミスだけにとどまらず、別の児童生徒の成績が記載された通知票が配布されたということは、個人情報保護の観点からも問題がある。また、今回は1度に3件ものミスが見つかったことから、過去に配布された通知表の成績の信頼性も揺らぐ。
市教委では来年1月6日に臨時校長会を開催して通知表の記載内容のチェック方法などを確認し、二度と同じミスが起きないよう確認の方法をあらためて見直してもらう。