新潟県燕市の鈴木力市長は仕事納めの12月27日、市役所で集まった職員120人を前に年末の訓示を行った。
鈴木市長は、ことしの年頭の訓示で昨年、燕市でロケが行われたTBS日曜劇場「下町ロケット」にあったせりふ「仕事に夢をもて。挑戦し続ける限り答えは見つかる」という言葉を引用し、えとのイノシシのように日本一輝くまち燕市に向かって一直線で進んでいこうと話したことをあらためて紹介した。
1年を振り返ると「長年、皆さんと取り組んできたことが花が咲いた」とし、国道289号の朝日大橋開通、2020東京五輪・パラリンピックの選手村での燕市のオリジナルカトラリー採用の決定、国道116号吉田バイパスの都市計画決定を挙げた。
さらに大河津分水に会場を移して大盛況だった燕さくらマラソン大会、燕市産業史料館のリニューアルオープン、子どもの貧困対策で全国初の弁護士団体との協定締結、小中学校普通教室のエアコン導入、燕市手話言語条例の制定、20数年ぶりの「いのち・愛・人権」燕展開催。ほかにも水道事業広域化の実現、健康づくり関係で全国的な受賞などを挙げ、「さまざまな分野でいろいろなことを前進させることができた年」、「ひとえに職員一丸となってまさにONE TEAM(ワンチーム)で取り組んできた成果」と職員感謝した。
一方で、第二次総合計画の中間報告ではまだまだ目標に届かない政策があり、さらに残念なのは注意力の欠如により事務処理ミスが選挙の開票事務など複数、発生して「いろんな形で市民に迷惑をかけた」。反省すべきことは反省し、どうしたらいいかを整理し、「来年に向けてさらに皆さんと一緒に取り組んでいかなければならない」と気を引き締めた。
ことしは曜日の関係で年末年始休みは例年より3日も長い9日間。公務員としての節度を忘れずに「今まで以上に有意義な休みを過ごしていただきたい」と求め、「皆さん本当に1年、ありがとうございました。良いお年しを」と締めくくった。