式内社で創建726年になる新潟県加茂市の青海神社(古川洸宮司)は1月1日から3日までの正月三が日、東京五輪聖火リレーの新潟県ランナーにも選ばれた地元加茂市の書家、泉田佑子さん(43)直筆の書画による新年特別限定の朱印を発行しており、初日は受け付けがすぐに1日で書ける分に達し、2、3日は午前10時から整理券を発行する。
泉田さんから青海神社拝殿に作品を奉納したのをきっかけに、奉納した作品の和歌の一節を朱印帳の見開き2ページを使って書く。和歌は古川洸宮司(73)が奉納のためによんだ和歌の一部「さす竹の久しき大御國を見ゆ」と、正月を祝ってウメの花などを描く。
3日間とも午前10時から社務所で新年特別限定朱印を受け付けている。初穂料は千円。朱印というよりまさに作品で、ひとつ書くのに5分かかる。1時間で12冊、1日5時間で60冊しか書けない。
1日朝は冷え込んで雪が降る荒天だったが、人気を予想して受け付け開始より2時間半も早い午前7時半から社務所に並ぶ人もいた。受け付けを始めると切れ目がなく、1時間で予定数に達して受け付けを締め切った。締め切り後に訪れた人は断るか、通常版の朱印に代えてもらった。
赤い振り袖を着た泉田さんは、「こんなにいらっしゃるとは思わず、ありがたいし、うれしいですが、皆さんにお応えできずに申し訳ありません」休憩の時間もとらずに朱印帳に筆を走らせていた。